敗戦と占領
戦後日本を読みかえる1
坪井秀人編
四六判・上製・紙カバー装・帯付・総288頁
税込3,520円(本体3,200円+税)
ISBN978-4-653-04391-1【2018年7月刊】
戦時と戦後はどのように連続し、あるいは断絶しているのか。占領、基地、検閲、闇の文化、アメリカの影といったキーワードから迫る!
<目次>
序 言 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・坪井秀人
第1章 戦後の闇市――酒場と小説からの視点・・・・・・・・・マイク・モラスキー
第2章 占領期からポスト占領期映画における「パンパン」表象が問いかけるもの
――「夜の女」から「基地の女」へ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・斉藤綾子
第3章 「肉体」と「皮膚」――GHQ/SCAP検閲下の文学が描く「接触」と生政治 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・天野知幸
第4章 〈疎開〉を読みかえる――戦後における疎開体験の語りの再検討・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・李 承俊
第5章 脱「兵曹文化」への模索――軍港都市・佐世保にみる占領と駐留のはざま・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・長志珠絵
第6章 一九四〇年代東北表象言説と『百姓のノート』・・・・・・・・・・・森岡卓司
第7章 雑誌『ジャパン・クォータリー』にみる日本文学の「輸出」
――「遙拝隊長」および「陰翳礼讃」の英訳をめぐって・・・・・・・・・・・塩野加織
●編者・執筆者
(執筆順)
※所属は2018年刊行時のものです
坪井秀人(国際日本文化研究センター教授。日本近代文学・文化史)
マイク・モラスキー(早稲田大学国際教養学部教授。戦後日本文化史、日本・沖縄戦後文学およびジャズ音楽の受容史)
斉藤綾子(明治学院大学文学部教授。映画研究・ジェンダー批評)
天野知幸(京都教育大学教育学部准教授。日本近現代文学)
李 承俊(名古屋大学大学院文学研究科博士後期課程。日本近現代文学、疎開体験をめぐる文化史研究)
長志珠絵(神戸大学国際文化学研究科教授。日本近現代史・文化研究・ジェンダー史)
森岡卓司(山形大学人文社会科学部准教授。日本近代文学)
塩野加織(早稲田大学助教。日本近代文学)
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