ジェンダーと生政治
戦後日本を読みかえる4
坪井秀人編
四六判・上製・紙カバー装・帯付・総304頁
品切
ISBN978-4-653-04394-2【2019年4月刊】
優生保護法、ウーマン・リブ、沖縄――戦時から敗戦期・戦後に連続して、女性の身体はいかに語られ、あるいは語られてこなかったのか。
<目次>
序 言 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・坪井秀人
第1章 優生学的想像力――津島佑子『狩りの時代』を読む………美馬達哉
第2章 引揚者医療救護における組織的人工妊娠中絶 ――優生保護法前史…………………………………………………松原洋子
第3章 生殖管理の戦後 ――優生保護法成立前の中絶と主体をめぐって………………柘植あづみ
第4章 リブと依存の思想――中絶・子殺し・育てること………………飯田祐子
第5章 『主婦之友』別冊附録にみる女性の身体……………安井眞奈美
第6章 「肉体」から戦後を再考する ――田村泰次郎の「肉体文学」を中心に……………………光石亜由美
第7章 坂口安吾の戦後作品の肉体に見る<主体のゆらぎ>
――「白痴」「磨の退屈」「戦争と一人の女」を中心に……………狩俣真奈
第8章 洞窟からクリプトへ――山城知佳子『肉屋の女』を読む……菅野優香
●編者・執筆者
(執筆順)
※所属は2019年刊行時のものです
美馬達哉(立命館大学大学院先端総合学術研究科教授。医療社会学、神経科学)
松原洋子(立命館大学副学長・立命館大学院先端総合学術研究科教授。科学史・生命倫理学)
柘植あづみ(明治学院大学社会学部 教授。医療人類学、生命倫理学、ジェンダー論)
飯田祐子(名古屋大学大学院文学研究科教授。日本近現代文学)
安井眞奈美(国際日本文化研究センター教授。民俗学、文化人類学)
光石亜由美(奈良大学文学部教授。日本近代文学)
狩俣真奈(早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程。日本近代文学)
菅野優香(同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科准教授。視覚文化研究、クィア・スタディーズ)
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