西川祐信『正徳ひな形』 ― 影印・注釈・研究 ―
石上阿希・加茂瑞穂編
B5判・上製・本文464頁・口絵8頁
税込24,200円(本体22,000円+税)
ISBN978-4-653-04469-7【2022年2月刊】
江戸時代における小袖のデザイン参考本として広く活用された雛形本。そのなかで、京の浮世絵師・西川祐信が手がけ、明治の世にまで大きな影響を与えながらも現存のきわめて少ない『正徳ひな形』を影印・翻刻・注釈編、論文編の二部構成によって詳説。底本は、株式会社千總および東京藝術大学附属図書館所蔵の善本を使用。
<目次>
口 絵
『正徳ひな形』/『四季のよそほひ』/『正徳ひな形』主要色名/雛形本と小袖・美人画
はじめに ――『正徳ひな形』を読む―― 〔加茂瑞穂〕
『正徳ひな形』解題 ――附『四季のよそほひ』―― 〔石上阿希〕
影印・翻刻・注釈編
《コラム》 小袖雛形本を読むための基本事項〔加茂瑞穂〕
『正徳ひな形』の形:振袖・小袖・浴衣について〔鈴木桂子〕
ぼかし染〔加茂瑞穂〕
曙(曙染)〔石上阿希〕・友禅染〔山本真紗子〕・鹿子絞〔須奈都子〕
かすりのり・墨絵・かえつ染・こうえつ染・かえつのりの技法とその関連〔加茂瑞穂〕
茶屋染〔キューン ミッシェル〕
小色〔須奈都子〕
論 文 編
『正徳ひな形』にみる身分階層による小袖の特徴 ――西川祐信の眼を通して―― 〔須奈都子〕
『正徳ひな形』のデータ分析 〔山田奨治〕
元禄期雛形本『野老役者』考 ――『としの花』への変貌―― 〔廣瀬千紗子〕
あとがき 〔石上阿希〕
参考文献・索引・執筆者略歴
●編者
石上 阿希(国際日本文化研究センター特任助教)
加茂 瑞穂(武庫川女子大学附属総合ミュージアム学芸員)
●執筆者
金子 貴昭(立命館大学衣笠総合研究機構准教授)
キューン ミッシェル(安田女子大学文学部助教)
倉橋 正恵(立命館大学衣笠総合研究機構客員協力研究員)
鈴木 桂子(立命館大学衣笠総合研究機構教授、同大学アート・リサーチ
センター副センター長)
須 奈都子(大阪商業大学非常勤講師)
竹村 さわ子(オランダ国立ライデン大学博士課程修了)
廣瀬 千紗子(同志社女子大学名誉教授)
山田 奨治(国際日本文化研究センター教授、総合研究大学院大学
文化科学研究科教授)
山本 真紗子(日本学術振興会特別研究員(RPD))
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