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抄物を読む
ー『黄氏口義』提要と注釈ー

京都大学黄氏口義研究会編
菊判・並製・カバー装・432頁・カラー口絵2頁
税込5,720円(本体5,200円+税)

ISBN978-4-653-04577-9【2024年2月刊】


抄物研究に必携の書
『黄氏口義』の提要・影印・翻刻注釈を収録。提要は抄物全般の入門・資料集としても機能し、中世に関する研究全般に必携の書。
国語学・国文学・中国文学・中国哲学の研究者による長年にわたる『黄氏口義』研究成果。

<主要目次>
序文(木田章義)
まえがき(大槻 信)
凡例
第一部 『黄氏口義』提要
 1 抄物とは(蔦 清行)
 2 『黄氏口義』の原典(緑川英樹)
 3 山谷抄の諸本(蔦清行)
 4 『黄氏口義』に関わる⼈々(蔦 清行)
 5 『黄氏口義』に関わる漢籍(緑川英樹)
 6 『黄氏口義』の⾔語(山中延之)
 7 参考文献(山中延之)
第二部 影印・翻刻注釈
 影印
 翻刻注釈
 1 題(木田章義)
 2 古詩二首上蘇子瞻(其一・江梅)(山中延之)
 3 古詩二首上蘇子瞻(其二・青松)(蔦 清行)
 4 次韻公択舅(宇佐美文理)
 5 贛上食蓮有感(蔦 清行)
 6 送王郎(蔦 清行)
あとがき(大槻 信)
索引


●(本書著者一覧)京都大学黄氏口義研究会

木田章義(京都大学名誉教授)
大谷雅夫(京都大学名誉教授)
宇佐美文理(京都大学教授)
大槻 信(京都大学教授)
緑川英樹(京都大学教授)
金光桂子(京都大学教授)
蔦 清行(北海道大学准教授)
山中延之(京都女子大学准教授)



●本書の使用法●
 本書の使用法としては、まず第一部の提要を読んでいただきたい。この部分が抄物入門にあたる。
 続いての第二部では、手始めに、一つの詩をじっくり読んでみることをおすすめする。抄文を自分で翻字し、調べ、考えながら、しっかり読んでみていただきたい。自分が発表担当するつもりで読むのが一番良いと思う。その際、影印部分と抄文部分をコピーにとり、影印・抄文・注釈の三者を相互に見合わせながら読み進めてもらえると、得るところが大きいと思う。
 その作業を通して、抄文や注の中に、先に同じ作業をやってみた者(我々のみならず、任淵(じんえん)や万里集九(ばんりしゅうきゅう(く))、一韓智翃(いっかんちこう)、月舟寿桂(げっしゅうじゅけい)、林宗二(りんそうじ)などを含む)の苦心と喜びの跡が見出せるはずである。それが終わる頃には、なぜ注がこれほどたくさんぶらさがっているのか、また、抄物の何が面白くて、何が難しいのかが、身に沁みて分かってくることと思う。


*本書刊行に際し、編集・執筆に携った4名の先生方(大槻信先生緑川英樹先生蔦清行先生山中延之先生)に当社メールマガジン臨時増刊号にご寄稿頂きました。その中から大槻信先生にご寄稿いただいた「『抄物を読む』と黄氏口義研究会」より一部を抜粋しました。
こちらからお読み頂けます。

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